comoco’s blog

ネガティヴな思い出を綴る場。楽しい話は基本的にありません。

中期中絶しました。その4

分娩後に処方された数々の内服薬や点滴の中に、母乳を止める薬もありました。
尤もこの週数では乳房が張ることはあまりないようですが、それでも乳腺炎などの心配がないわけではないと説明されました。
もちろん悪露もしばらく続きます。
子宮収縮の痛みもあります。
死産であっても、産婦であることには変わりないのです。
 
分娩当日は、その後も葬儀屋さんと打ち合わせがあったり頻繁に点滴の入れ替えがあったりしてバタバタしていたのですが、眠剤を飲んでいてもなかなか眠れませんでした。
興奮しているような、疲れているような、動きたいような…
頭と心と身体がばらばらになっているようでした。
 
私たちは結局、染色体異常が本当にあったかどうかの検査は受けないことにしました。
主治医からの説明でも、今回のことは恐らく偶然であるし、今回のことが次の妊娠に影響があるとは考えにくいとのことでした。
また、昨年の初期流産との関連も恐らくないだろうと言われました。
最初に胎児が無事に育たないと告げられたときから私がいちばん気にしていたのは、次の妊娠のこと。
逃げ出したいほど痛くて辛かったのは間違いないけれど、それでももう1人子どもが欲しいと言う思いが変わることはありませんでした。
主治医も私の考えを尊重してくださり、無理に検査を勧めるようなことはありませんでした。
そして、次の言葉をくださいました。
 
まだ十分に妊娠できるお身体です。
月経が再開したら、次の妊娠を計画なさって大丈夫ですよ。
私たちはここで待っています。
 
医師や看護師を始め、この病院のスタッフさんたちには本当に良くしていただきました。
彼らの心ある対応のおかげで無事に終えられたのです。
もう何度目かわからない涙を流しながら、またここに来たいと思いました。
願わくば、反対側にある産科病棟に、もう一度。
 
お世話になったスタッフさんたちにちゃんとお礼を言いたかったのですが、そうしたらまた泣いてしまいそうで、そんな姿を迎えにきてくれた家族に見られたくなくて、簡単に素っ気ない挨拶をしただけで病棟を後にしました。
今はこれ以上はとても出来そうにないと思いました。
お礼は、また来た時に、必ず。